第28回 思っている以上に刺激に敏感──アロマケアに必要な「配慮」の視点

こんにちは。アロマの教室『手放す時間』の石川です^^
毎週水曜日のブログ、今週も『介護×アロマ』の『思っている以上に5回シリーズ』第5回は「刺激に敏感なことがある」 です。
介護の現場でよくあることのひとつが、
「思っている以上に刺激に敏感になること」。
ほんの少し触っただけで「痛い!」と言われたり、
香りが強すぎて気分が悪くなったり──。
実はそんな反応を示す方は少なくありません。今日はその理由と、アロマケアでできる工夫をお話しします^^
よくある5つの『思っている以上に』
介護に役立つアロマケア講座の中でも必ずお伝えしている5つの視点。
-
皮膚が傷つきやすい
-
傷が治りにくい
-
皮下出血を起こしやすい
-
刺激に敏感なことがある
-
刺激に鈍感なことがある
今日は、その中の「④刺激に敏感なことがある」について詳しくお話しします。
前回の『③皮下出血をおこしやすい』の記事はこちらをタップorクリック♪
刺激に敏感とはどういうこと?
ここでいう「刺激」とは、
- 皮膚への触感(摩擦・圧)
- 香りの強さ
- 温度(手の温かさや精油を溶かしたお湯の温度)
など、感覚に影響を与えるすべてを指します。
高齢者や疾患を持つ方では…
- 神経が過敏になっている
- 炎症や皮膚トラブルがある
- 自律神経が乱れている
- 脳血管障害の後遺症で感覚が過敏になっている
- 脳血管障害の後遺症では、刺激を「痛み」や「しびれ」として感じてしまうことがある。
こうした理由から、ほんのわずかな刺激にも過剰に反応することがあります。
よくある反応の例
ハンドマッサージ中に「そこはやめて」と手を引く
- 香りを嗅いで咳き込む、気分が悪くなる
- 温タオルを当てたら「熱い!」と驚く(適正温度でも)
- 優しく撫でたつもりが「痛い」と感じられてしまう
アロマケアで気をつけたいこと
✅ ケア前に「温度」「香りの強さ」「触れる強さ」を必ず確認
✅ 新しい精油を使うときは香りを軽く嗅いでもらって反応をみる(精油瓶から直接嗅がせない)
✅ 脳卒中後遺症で片麻痺がある場合、麻痺のない側から話しかけたり、トリートメントをする
(感覚過敏が強いようなら、無理して触れない)
✅ トリートメントのスピードはゆっくり。
✅ 香りは希釈濃度を低めに設定(通常の半分程度から様子をみる)
「敏感さ」は体調のバロメーター
- 普段は平気な刺激でも、
- 体調が悪いとき
- 睡眠不足のとき
- 痛みや不安を抱えているとき
には、敏感さが増すことがあります。
脳血管障害の後遺症による感覚過敏や視床痛では、
本来なら心地よいはずの刺激も「痛み」や「しびれ」として感じられる場合があります。
また、感覚過敏になっている方の中には、過去の医療・介護ケアによる恐怖心からきている場合もあります。その場合は時間をかけて根気強く『触っても(動かしても)痛くない』という経験を積み重ねる必要があるため、無理にアロマケアを行わないほうが良いかもしれません。
私が現場で経験したのは、脚に触れるだけでも『痛い!』と叫ぶ患者さん。原因は膝や大腿部に貼った湿布薬をビリッ!と一気にはがされるのを繰り返していたためでした。
『脚を触られる』=『痛い』を脳が学習してしまったのですね。
このような患者さんにリハビリに入る時にどうするかというと・・・
本当にゆっくりゆっくり、スローモーションのように少しずつ脚を動かし、『動かしても痛くない』という経験を根気よく繰り返していきます。
もちろん、湿布を剥がすのもゆっくり行うようにお願いして。
この患者さんの場合、脚に触れらると『痛い!』と叫んでいたため、オムツ交換や入浴介助も大変な状況でした。
でも、『脚に触れられても痛くない』という経験を積んでからは、自分で脚を動かすようにもなり、結果歩く練習まで行けました(1週間くらいでは変化あったと思います)。
もしかしたら、アロマケアをゆっくり・丁寧に・時間をかけて行うことで、恐怖心の軽減に役立つかも知れません。
さいごに
アロマケアは「心地よさ」を届けるものですが、相手にとって心地よい強さや香りは人それぞれ。
安全で心地よいケアのためには、事前の確認と細やかな観察が欠かせません。
触れる強さも、香りの濃さも、スピードも「少し物足りないかな?」くらいでちょうどいい。
その『引き算のやさしさ』が、アロマケアを長く続けられる秘訣かもしれません^^
次回はこのシリーズの最終回。今日とは真逆の『⑤思っている以上に刺激に鈍感なことがある』についてお話しします☆
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