香りと記憶。アロマは科学では表せない側面も。だから面白い。

昨日の記事では、ラベンダー精油がなぜ心身のリラクッスを促すのか。精油が身体に作用する経路を中心にお話しました。
↓↓
『アロマでリラックスするのはなぜ?』

でも。 ラベンダー精油って、好き嫌いがかなり分かれる精油でもあります。

精油の芳香分子レベルでは、リラックスに作用する精油なのですが、、、

やっぱり好きではない香りでは、深くリラックスはできないかも知れませんね。

また、過去のトラウマが香りを嗅ぐことで蘇ってしまう

逆に、ある香りを嗅ぐと、子供の頃の楽しい思い出を思い出す。 など。

香りと記憶は密接に関連していると言われています。

アロマテラピーは科学的な裏付けがあってのものではありますが、やっぱりまだ研究の進んでいない、未知の部分も多い分野。

香りと記憶について。今日は私の体験談をお話しようと思います。

 

Contents

月桃の香りを嗅ぐと体調不良に

ここ沖縄には、『月桃(沖縄の方言ではサンニン)』の葉から取れた精油があります。月桃は沖縄の山野に群生するショウガ科の植物で、繁殖力が強く家庭の庭でも簡単に栽培できます。

月桃:別名シマゲットウ、サンニン(学名:Alpinia zerumbet )

台湾から沖縄本島に分布

沖縄のムーチー(餅)にする葉
種から月桃茶も得られる

スッキリとした奥に甘い香り
p-シメン、β-テルピネン、α-ピネン等

抗菌、抗カビ、防虫、血行促進

リラックス、低血圧
肩こり、筋肉痛、腰痛
PMS、更年期

アロマテラピースクール&サロン沖縄那覇・横浜あざみ野(公社)AEAJ資格認定校イースターセブンHPより

月桃の香りは、沖縄の人にとっては『※ムーチーのいい香り~』と好きな人が圧倒的に多いはず。

でも、実は私、月桃の香りが苦手です。。。(´_`。)

元々は好きだったんですが、ある出来事をきっかけに月桃の香りを嗅ぐ体調不良になってしまうようになりました。

その出来事というのは、沖縄の行事の時期と関係しています。

 

沖縄の冬の伝統行事 『※ムーチー』

※沖縄では、毎年旧暦の12月8日(新暦の1月下旬~2月上旬)に月桃の葉でお餅を包み、蒸したものを仏壇に供えたり、親戚や近所に配る風習があります。

子供が生まれて初めてのムーチーの日を『初ムーチー』と言い、通常よりも多く作り、子供の健康を願って近所に配ります。

各保育園や幼稚園などでも必ず行う、メジャーな行事です。その時期になると、スーパーではムーチー用の月桃の葉が売られ、総菜コーナーでも作られたムーチーが普通に売っています。

この時期になると、あちらこちらから月桃の葉を蒸した香りが漂います。

 

ムーチー行事は時期的に学校や保育園などでノロウィルスが流行る時期

このムーチー行事。旧暦の12月8日に行われるのですが、新暦でいうと1月下旬~2月上旬。 沖縄でも最も寒くて、乾燥している時期。

その時期は学校や保育園などでノロウィルスによる胃腸炎が流行る時期なのです。。。

私ももれなく、子供が保育園から持ち帰ったノロウィルス胃腸炎に。 自宅でのムーチー作りが終わった直後に症状が出始め、3日程寝込みました。

もちろん、作ったムーチーは全て破棄。 その年は確か家族全員感染しました。

それがその年だけなら、まだ何ともなかったはずなのですが、、、、 その後私はムーチー時期に3年連続でノロウィルス胃腸炎に感染し、寝込むということが起こりました。

ノロウィルス胃腸炎・・・ほんっと~~~にキツイです(ρ_;)・・・ それがトラウマに。。。

それ以降、月桃の香りを嗅ぐと体調不良に

ムーチー時期に3年連続でノロウィルス胃腸炎に感染し、苦しんだ私。

それ以降、月桃の葉の香りを嗅ぐと、胃がムカムカしてきて吐き気、頭痛、めまいが起きるようになってしまいました。

『またノロウィルス胃腸炎に感染したのかな(汗)』と考えてしまうほど。

でも、しばらくすると体調不良は治まります。

これがきっと香りの記憶というものなのだな~~と感じました。

今でも仕事上、月桃精油の香りを嗅ぐ機会がありますが・・・・ なるべく嗅覚が働かないように(苦笑)意識しています。そんなことができるのかはわかりませんが・・・

香りと記憶にまつわるエピソードは他にも色々

 

①喜ばしくない出来事

ニューヨークでの出来事。ある女性が新しい香水をつけてエレベーターに乗りました。その時、ニューヨークで大停電が起こり、12時間もエレベーターの中に閉じ込められてしまったのです。
その女性は二度とその香水をつけることができなくなってしまいました。その香りが閉所恐怖症をかんじさせるようになってしまったのです。

②微笑ましい例

私たちの大部分はディーゼル油の香りを快いものとは感じないと思いますが、ある女性にとっては、結婚して間もない幸せな頃の記憶を蘇らせてくれるのです。その頃、彼女の夫は鉄道で働いていて、ディーゼル油の香りをさせながら家に戻って来たからでした。

『ホリスティックアロマテラピー』より引用

まとめ

アロマテラピーは化学的な側面ももちろん大切ですが、それだけでは説明できないことも、まだまだ沢山あります。

アロマテラピーでは、人間の身体は1個1個の場所としてみるのではなく、全体をみるべきという『ホリスティック(全体的な)』な考え方が、浸透しています。

精油の成分・作用ももちろん重要ではありますが、それだけにならず、アロマテラピーという世界を色々な方向から、多角的に捉える視点を持っていきたいですね。

これだけ科学が進んでいる現代。それでも説明できないような現象が起こるのが、アロマテラピーの面白さでもあると思います☆

ちなみに、月桃の香り。沖縄ではやはり『好き』と感じる方のほうが、圧倒的に多いと思いますよ☆

 

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