『アロマテラピー』と『医療・介護のアロマケア』キャリアオイルの考え方の違い

こんにちは。アロマの教室『手放す時間』の石川です^^

『介護とアロマ』『メンタルヘルスとアロマ』等、毎週水曜日にちょっとしたお役立ち情報などをお届けしています。

今日のテーマは『アロマテラピー』と『医療・介護のアロマケア』キャリアオイルの考え方の違い。です^^

 

 

アロマテラピーを学ぶと、精油の他にも、キャリアオイル(植物油)についても必ず学びます。

例えば1%濃度で精油を植物油で薄めるとしたら、残りの99%は植物油。場合によっては植物油のほうが注意点が必要なことも。

ナッツアレルギーのある方はナッツ系の植物油は使えませんし。

 

でも、植物油にも色々嬉しい働きが期待できることもあって、時には植物油をブレンドして使用することもあります。

『オイルテラピー』という療法もあるくらいなので、アロマセラピストは植物油もこだわっていらっしゃる方も多いです。

 

私もアロマトリートメントを主としているセラピスト時代は植物油にもこだわってました^^

 

 

でも、医療機関や介護の現場でアロマケアを行う場合は、ちょっと考え方を変えなきゃいけないなあと感じたのですよね。

 

一番わかりやすいのが、スイートアーモンドオイルやグレープシードオイルでした。

 

油といえば・・・

『酸化』です。

利用者さんや患者さんのシーツや服に着くと、酸化臭が目立ってくるんです。

 

アロマサロンだとお一人ごとにタオル類は全て交換します。
業務が終わったらすぐに洗濯します。
お客様ご本人も帰宅すれば入浴します。

なので、サロンで使用したオイルの影響で酸化臭がしてしまうということは、あまり心配ありません。

 

介護を必要とする利用者さんや患者さんだとどうでしょうか。

施設入所だと、入浴は大体週2回くらい(場合によっては夏場は週3回のところもあると思います)。
シーツ交換も週1~2回です。

ご自身のタオル類もほとんどがご家族が週に数回洗濯して交換するという状況です。

 

在宅介護だとシーツ交換は更に少ない場合もありますし、シーツや布団カバーも施設や病院のように頻繁に変えているご家庭は多くはないです。

 

そのため、酸化臭が気になってしまうのです><

 

あとは、疾患を抱えた方は肌が弱い方も多い。

 

アロマテラピーだとより自然に近い未精製の植物油を好む方も多いのですが、未精製は不純物も多めなので、それが刺激になる可能性もあるのです。

 

それらを考えると、『アロマテラピー』と『医療・介護のアロマケア』では植物油に対する考え方も、少し柔軟性をもっていったほうが良いなあと、私自身の経験から感じました。

 

私が医療機関や訪問看護等でのアロマケアに用いるキャリアオイルは
・シュガースクワラン(さとうきびから採られたもの)
・水溶性米ぬか油
・ホホバオイル(精製)

とかでした。

一番頻繁に使用していたのは、シュガースクワランオイルです。

 

シュガースクワランオイルの特徴は
・酸化しにくい(水素を添加して酸化しにくくしてある)
・軽い(ので、タオルドライした後は肌もべたつきがなくサラッとしている)
・滑りがいい
・刺激性が低い

というもの。

 

とても使いやすいので、私はこちらをよく使用していました。

 

4月から勤めている介護美容スクールでは、水溶性米ぬか油を使用しています。

水溶性なのですぐに落とせる。洗濯後にタオルに残らない。という特徴もプラスされます。

 

介護美容スクールではネイルもありますが、ネイルも水溶性を使用していて、施設側がネイルを落しやすいように工夫されています。

 

ホスピスでは病棟で管理しているオイルがホホバオイル(精製)だったので、そちらを使用していました。

 

『スクワランオイルを使っている』

と言ったら、アロマセラピストとしてはどちらかというと『邪道』な感じですが、まずアロマテラピーとは目的が違うことを理解していただけるといいかなと思います^^☆

 

オリジナル講座の『介護に役立つアロマケア』ではご家族には市販のマッサージオイルやマッサージクリームでも、オリーブスクワランでも良いとお伝えしていますよ^^

 

天然のものほどアレルギーリスクなどが高かったりするので、まずは『安全』を重視して選んでみてくださいね^^

 

 

 

 

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