終末期のアロマケアは『香り』に目を向けてみるーホスピスのお話ー

 

こんにちは。沖縄 宜野湾市大山のアロマの教室『手放す時間』の石川です。

今日は介護とアロマ『終末期のアロマケアーホスピスのお話ー』について。

 

私はホスピスと訪問看護ステーションに勤務していた頃、終末期のリハビリテーション(以下リハビリと表現します)に携わっていました。

その一環として、アロマケアも導入していました。

 

そこでどんな目的で私がアロマケアを導入していたかというと、ご本人が安心感を得るということ。そして、ゆっくり休める環境を整えることです。

 

リンパ浮腫の方もいらっしゃるので、そのアプローチとしてアロマケアを用いることもありましたが、私がリンパ浮腫への運動療法や徒手的リンパドレナージではなく、『アロマケア』をあえて選択する場合には、やっぱり心理面に働きかけたいという思いがありました。

 

終末期のリハビリでは『休養』も必要。そこでアロマケアを導入

 

ホスピスに入院中にご友人の面会も頻繁にあり、楽しそうにご友人との時間を過ごして元気そうにしていた患者さんでも、皆さんが帰った後にドッと疲労感を訴える方も少なくありませんでした。

 

友人との時間が楽しい時間だったからこそ、その後に静かな時間がやってくると、現実に引き戻されたように辛さが増してきていたのかもしれません。

 

私はあえて面会時間の後にリハビリをしてはどうかと提案しました。

リハビリで運動するという訳ではなく、その後夕方~夜に気持ちを落ち着かせてゆっくり休めるように、アロマケアを受けてみてはどうかと提案したのです。

 

その方にとって必要なのは『休養』だと感じたからです。

 

最初はリハビリなのに休むということに申し訳なさそうにする方も、次第に夕方のアロマケアを楽しみにしてくれるようになりました。

 

その時は、私はあまり言葉は多くはかけません。

 

アロマケアを受けている間はボーっと外を眺めている方も多くいらっしゃいました。ボーっとしていても、おそらく頭の中は色んな考えが巡っていたと思います。

 

おしゃべりを楽しむ方もいらっしゃいましたし、静かに泣く方もいらっしゃいました。いつの間にか寝息を立てている方もいらっしゃいました。

 

私が出勤じゃない日は、看護師さんがアロマケアを行ってくれていましたが、クリスチャンである看護師さんは聖書を読むこともありました。

患者さんがクリスチャンの場合には、病院付牧師(チャプレン)が部屋に行き、一緒に賛美歌を歌っていることもありました。

 

緩和ケア医が部屋に行き、患者さんと一緒にコーヒーを飲みながら談笑している場面も何回も目にしました。

 

患者さんの心のケアがまず優先されていることが私にも伝わりました。

 

ふわ~っと精油の香りが漂うと、やっぱり表情がほころぶのが分かります。男女関係なく、年齢も関係なく、やっぱり優しい香りは気持ちを緩めるのだなあと感じました。

 

不安でいっぱいのご家族の気持ちも和らげた精油の香り

 

アロマケアを受けているご本人の気持ちを緩めるのはもちろん、ホスピスではご家族の気持ちも和らぐ場面もいくつも遭遇しました。

 

ホスピスに入院当初、全ての投薬(痛み止めや眠剤など)を拒否するご家族もいらっしゃいます。

そんな時、私は緩和ケア医から『リハビリとアロマケアに入れる?』と依頼を受けていました。

リハビリは薬は使わないので、ご本人やご家族からOKが出やすいのです。

アロマケアなら尚更受け入れが良い場合があります。

 

そこで、私はアロマケアに入ります。

もちろん第一はご本人の安心感や苦痛緩和のため。

同時に、同じ部屋にいるご家族の気持ちを緩める機会になるため。

 

ご家族も疲労が限界に達しているため、部屋に漂った香りでウトウトとソファで休まれる方も多かったです。

そんな時間を繰り返しているうちに、ご家族も心を開き、緩和ケア医とゆっくり話せるようになることも多かったです。

 

終末期のアロマケアは『香り』として使うのもいい。

アロマについて学べば学ぶほど、『香り』よりも『作用』に目が行きがちになったり、深く知っているからこそ怖くて精油を使いづらくなったりすることもあります。

 

私がそうだったので、その気持ちよく分かります。

そんな時は『香り』にもう一度注目してみてください。

ハンドやフットトリートメントに使用するオイルに精油を必ず入れなければいけない訳ではないんです。

 

ティッシュに精油を1滴落して、近くに置いて香りをふんわり漂わせて、キャリアオイルだけでトリートメントするでも全然いい。

そしたら怖さもなくなりますよ。

精油は香りがあることが最大の特徴なので、その香りを利用することもアロマセラピーのひとつ。

 

香りを嗅いで気持ちが明るくなったり、落ち着いたり、安心感を得られたり。

香りがあることで会話が弾むこともあります。

 

ぜひ、精油の『香り』にもう一度注目してみてくださいね^^

 

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