介護施設等でのアロマケア。施設側から求められるものとは??
こんにちは。『アロマとハーブの教室 手放す時間』の石川です。
『介護とアロマ』『メンタルヘルスとアロマ』等、毎週水曜日にちょっとしたお役立ち情報をお届けしています。
今日のテーマは『介護施設等でのアロマケア。施設側から求められるものとは?』。
です。
今日はご家庭での介護場面ではなく、介護施設や医療機関でのアロマケアについてです。
ブログ等でも何度かお話していますが、私はアロマの資格を取得してから医療機関や介護施設でアロマケアを行うまで、結構時間がかかっています。
今でこそ介護分野のアロマケアってメジャーになっていますが、当時はそこまで浸透していませんでした。
今は介護の専門学校や看護学校、リハビリ・柔道整復師の養成校でもアロマの授業が2コマくらいあるのも珍しくないようです。
そこまでアロマが浸透していることは嬉しいことですね^^
私はアロマセラピストやが医療機関や介護施設でのアロマケアを行うにあたって、受け入れる施設・医療機関がアロマセラピストに何も求めているんだろうか・・・と考えるようになり、だいぶ前ですが30名くらいの方へアンケートを取ったことがあります。
アンケートを送った相手は、私自身が連絡を取ることのできる医療従事者・介護従事者。
突然お願いしたにもかかわらず、ほとんどの方が丁寧に回答してくれました。本当に感謝です。
『職場にアロマセラピストがアロマケアに入るとしたら、一番知っていて欲しいことは何ですか?』
という質問(他にもいくつか質問したのですが)に、一番多かった回答は何だったかというと。
『感染対策について知っていて欲しい』
でした。
アンケートをお願いしたのはコロナ禍よりずっと前のことです。
その回答を見た時、意外だなあという気持ち半分。そうだよねという気持ち半分でした。
医療機関や介護施設内での感染対策はとても厳しいです。
アルコールの手指消毒はコロナ禍でそれが一般的になったりしましたが、医療機関・介護施設ではずっと行われてきたこと。
コロナ禍の一番最初に、クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)で乗客が隔離された時に、船内の通路に『清潔』『不潔』って表示がされていて『不潔って何!?失礼すぎる!』という声が話題になったりしたのを覚えていますか?
『清潔』『不潔』って業界用語?というのでしょうか。普通に使用される言葉。
例えば手袋をだったら内側の外気に触れていないところ(肌側)は『清潔』。
外気に触れたり、何か触ったりした外側は『不潔』と表現します。
なので、手袋を外して捨てるときも、不潔である外側には触れないようにゴミ箱へ捨てるのです。
手洗いもコロナ禍になってからは、かなり『手の洗い方』についても報道されましたよね。
私が勤めていた医療機関では、毎年必ず『手洗い』の講習会があり、毎年全員受けなければいけませんでした。
手洗いの他にも、さきほど話した手袋のつけ方・外し方・捨て方、ガウン(使い捨てエプロン)のつけ方・外し方・捨て方などなど・・・
そしてマスクの着用。
コロナ禍全盛期に手洗い・マスク・手袋が広まりましたが、医療機関・介護施設では当たり前にこれまでも行っていたことです。
1例として、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)など、健康な人には害はない黄色ブドウ球菌(ごくありふれた常在菌)が、身体の弱った方にとっては害のあるものになってしまうこともあります。
なので、私は医療機関や介護施設でのアロマケアでは手袋着用推奨派です(これは施設によって違うので、要確認です)。
当教室の『介護に役立つアロマケア』の実技も手袋着用で行います(ご家族へのアロマケアはその限りではありません)し、つけ方・外し方・捨て方などもお伝えしています。
コロナ禍で精神科病院へのアロマケアに入っている時も私は手袋着用で行い、1人終わるごとに手指消毒と手袋を新しいものに取り換えて行っていました。
(あの頃は病院側からの要望でフェイスシールドも付けていました)。
4月から介護美容スクールのアロマケア(タッチケア)の講師業を受け持つことになりましたが、そこでのカリキュラムも、感染対策については徹底されているなあと感じました。
高齢者や疾患を持った方に接するアロマケアだからこそ、感染対策を徹底して、安心してアロマケアを提供していきたいですね☆
医療・介護関係者にお願いしたアンケートで同じくらい多かったものが『ある程度は疾患特性を理解していて欲しい』だったので、そのことについてはまた後日お話したいと思います^^