ストレスケア=頭の再起動?(精神科デイケアからのお話)

こんにちは。アロマの教室『手放す時間』の石川です^^
今日のブログは2019年当時に発行していたメルマガの記事を少し加筆・修正を加えたものです。

今回は精神科でのアロマケアについてのお話。

こちらのメルマガ、1年間のみ発行して反響があったにも関わらず、コロナ禍の中私自身が作業療法業務に専念せざるを得ない状況となり、同時にメルマガ発行を終了しました。

医療機関や施設等でのアロマケアについて触れた記事も多かったので、修正をかけた上で時々こちらに転載しようと思っています。

それでは、内容がメルマガ口調になっていますが、最後までお付き合いください。

ストレスケア=頭の再起動?(精神科アロマケアからのお話)

※この記事は2019年8月14日にメルマガで配信した記事を加筆・修正したものです。

 

今日は精神科のストレスケアについて、ちょっとお話しようと思います。

精神科病院で20年近く務めている同期の作業療法士と食事をしながら沢山お話してきました。

 

そこでストレスケアについて興味深いお話を聞けたので、シェアしたいと思います。

 

今回一緒に食事をした精神科病院で勤めている作業療法士は、私が精神科病院でのアロマケアに介入するきっかけを作ってくれた同期です。

彼女はリハ養成校卒業後、ずーっと精神科分野に携わっていて、すっごく勉強しまくっていました。

 

司法精神科作業療法(犯罪に関わった精神障害者の作業療法プログラム)というものにも携わっていた時期があって、司法精神科作業療法の先進国であるアメリカへ研修にも出向いていました。

 

そんな彼女から先日聞いたお話。

 

『同じ空間で過ごすストレスの限界は3時間』

 

らしいです。

 

たとえ家族でも、全く同じ空間に1時間も一緒にいると、相手の仕草や行動が気になり始めるそうです。

そして、3時間を経過するとストレスがピークに達して、イライラしたり、喧嘩をしたりしてしまうそう。

 

それは親しい家族でも。

だから、精神科へ入院した患者さんが退院する際には

 

『3時間以上ずっと一緒の空間にいないように』

『必ず一人になれる時間・空間を確保するように』

 

と本人やご家族に伝えるそうです。

 

もし、どうしても平日にそれが難しい場合は、1週間単位でバランスを取るようにと伝えるとのこと。

 

私たちなら

『あ~何だか気分が落ちてるな~』って感じたら、何かしら対策をとることができます。

 

気分転換にちょっと出かけてこよう☆とか

 

今日はドライブ行こ☆とか

 

えーい!寝ちゃえ!

 

とか。

 

でも、精神科の患者さんはそれが上手くコントロールできないんですよね。

 

限界の限界まで頑張りすぎてしまう。

 

そして、できない自分や逃げたいと思う自分を責めてしまう。

 

これも同期の彼女も話していたのですが

 

イライラしたり、怒りを覚える対象が外に向いてるうちは、まだいい。

対策をとることができる。

 

でも、その意識が自分に向いてしまうようになると要注意。

脳を休めることができずに、ストレスが限界に達しているサインだそうです。

 

 

私のサロンのHPのプロフィールを読んだら分かると思いますが、、、

 

約10年前、私はうつ病を経験しています。

 

入院するかどうか、、、という状態でした。

 

その頃のことを思い出すと、本当に彼女の言ってた通りだな~って思いました。

 

攻撃対象が常に『自分』なんです。

 

『何も考えない』というのが出来なくて、常に自分を責めてます。

 

そこまで来ると、もうアロマに頼ろうとも思えなくなります(苦笑)

その前からアロマは好きだったんですけどね。

 

実際、私はうつ病の症状が酷い頃はアロマに全く触れていません。

そんな気力も無くなるんです。

 

だから、お薬を飲んで一旦脳をリセットさせるんです。

 

強制的に電源を落として再起動をかける感じかな?

パソコンも何だか動きがおかしいな~って思ったら、一旦再起動かけてみますよね?

 

そこでリセットされればラッキー。

 

精神科疾患を抱えている患者さんは、その再起動がかけられないから薬で対処してる。

 

、、、と私は解釈しています。

 

だから、精神科疾患を抱えている患者さんがお薬に頼っていることは否定しないであげて欲しいんです。

 

 

お薬に頼る時期があっていい。

脳を休めるために必要だよねって受け入れてあげて欲しい。

 

うつ病でも『心の風邪』とか表現されますが、、、

精神科疾患って脳波とか脳血流とかに異常所見が認められるので、脳の機能的な異常と私は捉えてます。

 

 

頭が休めるようになって、少し楽になったらアロマとかで気分転換してみない?

そんなスタンスでいいんじゃないかな?

 

って私個人は思ってます(^_^)

 

精神科病院でのアロマケアでの出来事

精神科病院でのアロマケアで、毎回ケアを受けに来てくれる方がいらっしゃるんですが、

 

前回のケアで、いつもより手が荒れてたんですね。

 

『手、どうしました?』って聞くと

落ち着かなくて何度も何度も手を洗ってしまったとのこと。

 

強迫症状ですよね。

 

『そうなんですね~。今は落ち着いてますか?』

と話しながら、ゆっくりアロマケアをしていたら

(今回は荒れが酷い手は行わずに片手のみ)

 

(患者さん談:病気にならないことが一番だし、病気は苦しいけど、今はゆっくり時間も取れることもあるし、楽しいと思える日もある・・・という内容のお話をされていました)

 

「楽しいって思える日が沢山あるっていいですね~(^_^)」

と私。

 

患者さんの言葉。すごく分るし、ほっこりしました。

 

私、作業療法士になってがむしゃら過ぎて、追い込みすぎて、いつもピリピリしてたので(^_^;)

学会発表のために職場に泊まりとかもしてました。

 

周りから「怖い」って言われてましたよ(笑) 実際自分にも同僚にも厳しかった(苦笑)

あのまま行ってたら、私は作業療法士としても、人としても壊れていたかも知れません。。。

 

精神科病院でのアロマケアで、患者さんとゆっくりする時間が取れてるのが、今は私のストレスケアかも知れないですね(^_^)

 

私の場合は場所を変えながら、対象を変えながら作業療法を行ったり、アロマケアを行ったり。

そうすることで頭の再起動を図っているのかも知れません^^

 

実はその同期が『ストレスケアプログラム』というのを病棟で立ち上げるそうで。

 

そのプログラムが回るようになったら、『デイケアで取り入れているアロマケアを病棟でも』と上層部に打診しようと考えてくれているそう(喜)

病棟で取り入れられたらいいな~~

やりたいな~~

そのためにも、デイケアのアロマケアを軌道に乗せようと思います^^

※この後コロナ禍突入により精神科病院でのアロマケアは一時中止となりました。

 

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以上が2019年に配信したメルマガの記事です。

ストレスケアって健康な時は何気なく出来るものですが、だんだん追い詰められていくと何かしらツールがあったほうが取り入れやすかったりします。

そんな時にアロマを思い出してもらえるといいな♪と思い、作った講座がこちらです
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